中学校へ向けての授業

6年生は、校長先生が理科の特別授業を行っていただきました。
中学校での授業はこんな感じだということを子供たちに分かってもらうのが目的です。
(なお、本校の校長先生は、中学校での理科指導歴が約30年の大ベテランです。)

学習課題は「水素の性質を知ろう」です。
授業は以下の順で進みました。

①うすい塩酸にマグネシウムを入れて水素を発生させて水素を集め、そこに火をつけて爆発する現象の提示
・1766年に水素を初めて発生させたキャヴェンディッシュの話
・1783年に水素の研究を行い爆発後に水ができることから水素を「水ができる素」として発見したラヴォアジエの話
1 2②水素の性質について調べる活動
3 ・水素ににおいはあるのか?(水上置換で集めた水素のにおいを確かめる。→ややにおいがあったが、それはマグネシウムに含まれていた不純物のにおいであり、水素自体のにおいはない。)
4 ・水素は水に溶けやすいのか?(水上置換で試験管に水が残っているようにして集めたものを振って確かめる。水に溶けやすい場合は二酸化炭素のときのように試験管を押さえている指が試験管に吸い込まれるが、吸い込まれない。つまり、水に溶けにくい。)
5 ・水素は軽いのか、重いのか?(試験管に付けたガラス管の先にシャボン液を付け、水素のシャボン玉を作り、それがどのような飛び方をするかで確かめる。→スーッと天井へ上がっていく。つまり、水素は空気と比べるとかなり軽い。)
7 6 8③水素が爆発することを水素のシャボン玉に火をつけてみることで確かめる活動
・シャボン玉に火を付けると、ボン!という音と同時に火の玉ができた。つまり、水素は空気中で爆発する。
9 10子供たちはこれらの活動をとっても楽しんでいました。
特に日頃よく見る空気のシャボン玉の動きと水素のシャボン玉の動きの違いに不思議さを感じると同時に、水素の軽さを実感していました。
子供たちの中に、エピソード記憶として残る授業だったのではないかと思います。
また中学校の理科授業のスタイルのイメージもできたようです。

卒業式まで、今日を入れて6日間です。